母
今日夢に出てきた。亡くなってから、夢に出たのは初めて。
夢の中の母は、入院せず家にいたのですが、体調は相変わらず逆らえない運命と戦ってた。
そんな姿を見て、声をかける。
「大丈夫?今のうち、体が少しでも動くうちに、やっておきたい事無い?」
声を出すのも苦しそうで、返事は、首を振るだけ。
運命に抗う事もできず、ただ、受け入れるしか無い、という感じ。
結局、辛そうな母を見るから、そんな声をかける俺。
元気だったら、そんなこと聞かない。
死を間近にして、初めて掛けれる声。
もしもう少し長生きしてたら、この声を掛けるのが先に伸びただけってことに、この夢で気づかされる。
結局、一緒か。早いか遅いかなのか。
親が生きてるうちに大事にしろ。優しくしろ。周りには言ったけど、薄っぺらい。
優しくなんて出来ない。ずっと強い母だったから。なんでも乗り越えると思ってた。
だから、元気なら掛けれない、こんな声は。こんな気遣いは。